結束バンドの構造を理解し、使い方をマスターしよう

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

物を縛ったり、固定する時に何かと役に立つ「結束バンド」。その構造はシンプルですが、実によく考えられた仕組みがなされています。

この記事では、そんな結束バンドの使い方をご説明します。結束バンドの構造の説明を始め、結束した後の外し方、結束バンドが使い始められた歴史についても触れるので、結束バンドへの理解が深まり、より便利に使えるようになるでしょう。

結束バンドが日本で使用され始めたのは、約50年前

世界で初めての結束バンドが誕生したのは1958年。アメリカ合衆国テネシー州メンフィスに本社を置いていたThomas&Betts社(後にABB社に買収されます)が「タイラップ」という商品を発売します。

タイラップの大きな特徴は、ステンレスの爪が組み込まれていることで、確実な結束を実現した点です。そのためバンドに丸みが生まれ、結束するケーブルを傷つけることなくまとめられます。

日本で結束バンドが使用されるようになったのは、50年程前です。バンドの素材である樹脂の柔軟性を活かした締め付けやすさや、強い耐久力により、配線を結束するための資材として徐々に普及していきました。

国内では、ヘラマンタイトン株式会社が初となる100%植物由来樹脂の11ナイロン製の結束バンドを開発するのに成功しています。この結束バンドは熱や薬品に強く、高機能なのが特徴です。ガルバロックという商品では、太陽光発電システム施工用結束バンドとして使われるほど、その性能や機能性に信頼を置かれています。

結束バンドの各部位について

一見単純な形状の結束バンドですが、各部位のそれぞれに名称がついています。テール部を差し込むヘッド部(爪)、裏側がギザギザしているバンド部orストラップ部(セレーション)、ヘッド部を差し込む端っこの部分であるテール部(シェブロン)の3つで構成されています。

各部位の一般的な名称

・ヘッド部…一般的に「爪(つめ)」と呼ばれている

・バンド部(ストラップ部)…セレーション(裏側のギザギザ部分の名称)

・テール部…シェブロン

ヘッド部は、四角い立体構造になっており、内側には爪が隠れています。そこにテール部を差し込みます。テール部が少し細くなっているのは、ヘッド部分に通す時に便利なためです。ヘッド部の反対側から出てきたテール部を引っ張ると、爪がバンド部のギザギザに押されて動きます。爪は一方向にしか動かないようになっていますが、これはバンド自体しっかりと固定するためのもの。テールを引っ張ることで徐々に円形になっていき、対象物を締め付け固定していきます。

結束バンドで固定できないとき、使い方を間違えている証拠

結束バンドで固定できないなら、使い方を間違えている可能性が高くなります。構造を理解することで上手に固定できるので、まずは仕組みを確認してみましょう。

結束バンドが固定される秘密は、バンド部のギザギザにヘッドの爪が引っかかるためです。しかしこのギザギザは片面にしかありません。もし結束バンドのヘッド部に差し込んだテールのギザギザが、ヘッド部の爪のある向きと逆に通されていた場合、固定の秘密である引っかかりは機能しません。ですので、結束バンドで上手く固定されない場合は、テールのギザギザがヘッド部に引っかかる向きになっているかどうかを確認してみましょう。また、再利用できる結束バンドの場合、簡単に外せるものもあります。

再利用可能な結束バンドの外し方

結束バンドとして固定した後でも、また外して利用できる結束バンドの外し方についてご説明します。外し方には色々あり、道具を使ったやり方や、道具なしで外すやり方などがあります。どれも身近なものでできるため、色々と試してみましょう。

 

ドライバーや安全ピンを使った外し方

まず、ドライバーを使った外し方です。マイナスドライバーで、バンドのかぎ爪の部分に差し込んでいきます。ロックとかぎ爪の間に別のものを差し込むことで、鈎(かぎ)の機能を解除し外しやすくする方法です。これが最も簡単にバンドを外せる方法になります。

また、安全ピンを使用した外し方もご説明しましょう。この場合は、ロックを押しながらバンドとロックのかぎ爪の間に差し込んで外す方法になります。ロックを押さないと上手く外せないので注意してください。安全ピン以外の同じ形状のものでも良いですが、簡単に折れてしまう爪楊枝などは外すのに向いていないため、細く鋭く、且つ折れにくいものを選びましょう。

 

道具を使わない外し方

次に、道具を使わずに結束バンドを外す方法をご説明します。それには自分の爪を使います。原理はこれまでと同じで、かぎ爪部分とロックの間に爪を差し込んでロックを押して引き抜く方法です。ですが、人によって爪の長さや硬さは異なります。全ての人にできる技ではないのでご注意ください。しかし、身一つで出来る外し方なので、もしも結束バンドが外れず困った場合には、この方法を覚えておくと良いでしょう。

 

結束バンドは、簡単に外れない構造である

結んでしまった結束バンドを外す方法は色々あることがわかりましたが、そもそも結束バンドは簡単には外れないことをメリットとしているケーブルです。ですので、そう簡単に人の力で外せるようには作られていません。そのため、遊びで手を結んでしまったりすると、外すのに時間がかかってしまう恐れもあります。結束バンドを使って遊んだりすることは、危険な事態になる可能性もあるので、遊びには使わないように注意してください。

どんな用途にもおすすめ、万能な結束バンド

おすすめの万能結束バンドはパンドウイット製品の「Pan-Ty™ ナイロン66製結束バンド」です。一般的なナイロン製品から選びました。主な特徴は、ワイヤーやケーブル、ホースなどの結束が必要な時に幅広く支えて、耐久性に優れているところです。最大φ330mmまでの結束ができ、ループ引張強度は3.7kg ~ 79.4kgまであります。耐熱性や耐候性に優れているため、あらゆる場面で活躍するでしょう。

結束バンドの構造をひも解き、見えてくる使いやすさ

結束バンドは一見単純な形に思えますが、実はよく考えられた工夫がされています。構造をひも解くと、見えてくるのはその使いやすさ。無駄を削ぎ落としたシンプルな構造にすることで、誰でも物を縛ったり、固定したりするのが簡単にできるのです。固定した後は、しっかりとした耐久性が保たれ、なかなか簡単に外れないのも特徴。ものを簡単にしっかりと固定したい場合には、結束バンドをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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