太陽光発電の配線ケーブルを設置する際の手順

「一般家庭でも多くみられる太陽光発電システム。これから新たに導入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。太陽光発電があれば、環境にやさしく電気代の節約にもなり、一日に消費する電気量が把握できるなど、さまざまなメリットが得られます。

ここでは、太陽光発電システム設置の際、屋外で行われる電気工事の順序、発電の仕組み、設備に使われる配線ケーブルの種類を解説します。

太陽光発電は箇所によって設置するものが異なる

太陽光発電の工事は、設置者が施工業者や販売店と話し合って作業内容や作業日を決定してから図面通りに発電用モジュールを設置します。屋根上での工事はモジュールの設置のみとなり、その後モジュールがつくった電気を集めるための「接続箱」を戸外に設置しましょう。接続箱の取り付けには位置取りの決定や防水処理が重要になりますが、位置が決まればそこに配線を通し、壁を補強しながら接続箱を固定してください。

電力を測定するための売電メーターや太陽光ブレーカーも設置しましょう。さらに分電盤の近くに発電量を表示する検出ユニットを取り付け、屋内の分かりやすい場所に発電量を確認するためのカラーモニターを設置します。その後、養生シートなどの片付けや支払いを終えれば、取付工事は完了です。

太陽光発電の配線ケーブルは大きく3種類ある

太陽光発電に使用される配線ケーブルは以下の種類に分けられます。

● 太陽光パネルの配線に用いられるCVケーブル
CVケーブルは太陽光パネルの配線に使われます。耐候性の素材を使っており、風雪などにさらされる屋外でも使用可能。パネルとチャージコントローラーの接続のほか、バッテリーとの接続にも使います。

● IVケーブルは屋内の配線に用いられる
「Indoor PVC」の略称であるIVケーブルは、屋内での配線に使われます。電線やスイッチ、コンセントの渡り線として用いられます。

● VVFケーブルは耐熱温度が60度のため屋外には設置できない
通称「Fケーブル」と呼ばれ、住宅の屋内での配線に使われます。地中に埋めて使われることもありますが、耐熱温度が60度と低いため、屋外部分への設置は不可。風雪などの影響がない屋内にのみ適しています。

太陽光発電の仕組み

太陽光発電は、太陽から受ける光エネルギーを太陽電池によって電力に返還し、その電気を一つに集めて使用します。屋外に設置された太陽光発電モジュールは、太陽光にあたることで発電。ここで生まれた電機は、直流であるため、パワーコンディショナを用いて、変換します。その後、変換された電機は分電盤に送られ、家庭で電気が作れます。

太陽光発電の設置は安全に十分注意する

太陽光発電は一般家庭からオフィス、屋外の専用施設などさまざまな場所に普及しています。住宅用だけでみれば、1994年の539件から2014年には167万以上にまで伸びています。国や自治体が再生可能エネルギー導入を推し進めているため、この数はまだ伸びることが予想されます。

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太陽光発電の取付作業は電気を扱うことから感電事故などのリスクが伴います。十分安全に注意したうえで設置を行うようにしてください。また、太陽光発電モジュールは高所に設置するため、落下などの事故にも気をつけましょう。