LANケーブルの断線を左右する、巻き方のコツ
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
IT革命と呼ばれる昨今、インターネットは人々の生活に欠かせないものとなりました。仕事はもちろん、プライベートでもパソコンを使う人が多くなっています。そんな使用頻度の高まったパソコンを使用する際に、欠かせないものがLANケーブルです。
仕事でパソコンを使用する場合、多くの人が無線LANと比べて通信速度や安定性の高い有線LANを使っているでしょう。その時に使用するLANケーブルですが、自己流で束ねてしまっていないでしょうか。ケーブルを束ねるのは、デスク回りの整理整頓になることからオススメですが、自己流の巻き方だと場合によってはケーブル内部を傷つけている可能性があります。また、他の機器のケーブルと絡まったり、つまずいたり踏むことによって断線につながります。
そこでLANケーブルを断線させないために身につけておきたいのが、LANケーブルの巻き方です。今回紹介する巻き方はLANケーブルだけではなく、片付けや収納の際にも役立つ巻き方です。
本記事では、ケーブルの正しい巻き方や巻く際の注意点を解説します。
LANケーブルの断線で起こること
LANケーブルが断線してしまうと、通信速度の低下やネットワークが急に切れる、通信状態が不安定などの不具合が起こります。
実際にそのような症状が起きていたとしても、LANケーブルの断線が起きているとは知らずに使っているケースがほとんどで、LANケーブルに大きな負担がかかっています。
LANケーブルの断線が起こらないようにするためには、ケーブルの巻き方や束ね方が大切です。以下では、巻き方を詳しくご紹介します。
知っておくと役立つ、ケーブルの巻き方
ケーブルの巻き方はとても簡単です。巻き方さえマスターすれば部屋がスッキリし見栄えよく映るため、断線の心配もありません。またデバイスのケーブルの管理が楽になります。
今から紹介するやり方はLANケーブル以外にも、紐状の物であれば応用が可能です。LANケーブルが断線しないためにも正しいやり方をマスターしましょう。
①順巻き
順巻きは、家電量販店などで見る一般的な巻き方です。
同じ方向に巻き続けるだけなので簡単ですが、ほどく際にケーブルがよじれるため、直しながら解く必要があります。
順巻きの方法を紹介しましょう。まず左手でケーブルの端を持ち、右手でケーブルをねじりながら輪ができるように巻き続けます。余裕がある程度に巻きつけると効果的です。輪の大きさは、ケーブルの太さや長さで違うので注意しましょう。
②8の字巻き
見た目は順巻きと似ている一方で、巻き方がことなります。
順・逆・順・逆・順・逆と交互に繰り返して巻く方法です。8の字巻きはほどく際にケーブルがよじれないので、ケーブルにも優しい巻き方です。
手でやる方法は、はじめの輪を作る時は同じですが、次の輪は手首を逆にします。順巻きと逆を交互に行ってください。手首を逆にすることで輪が反対方向になるので、ねじれが解消されます。8の字巻きの方がケーブルを痛める心配がありません。
LANケーブルを束ねる際の注意
LANケーブルを結束バンドなどで束ねる方法もあります。
安価で自分の好きな長さに固定が出来るので、結束バンドを使用している人がほとんどです。しかし、結束バンドで使用する場合も正しく使用しないと断線の恐れがあると覚えておきましょう。
以下では、結束バンドの注意点を解説します。
結束バンドなどで束ねる時はきつくしない
結束バンドできつく束ねてしまうと、内部の線を圧迫し通信が阻害され、ケーブルの被覆が摩擦し破けてケーブルが切れることもあります。
結束バンドでケーブルを巻く際は、少し隙間を作るように調節しましょう。結束バンドにも種類があり、マジック結束テープはきつく閉めすぎないのでオススメです。
ねじれたままで使用しない
ケーブルを結束バンドなどで束ねた後、そのまま使用することはトラブルの原因です。ケーブルは熱を帯びるので、熱の放出が難しくなります。火事につながるので注意が必要です。
ほこりがついていないか確認し、ケーブルのプラスチック部分がねじれている場合はドライヤーなどをつかって温めることで直せます。
まとめ
インターネットの普及に伴い、パソコンだけでなくケーブルを使用した電子機器は増える一方です。今回ご紹介したのはLANケーブルの断線防止のためですが、この巻き方は他のケーブルにも応用できます。
ケーブル自体高価なものではないため買い替えることも可能ですが、断線となると一から配線を繋ぎ直すことや、大切な作業のデータ保存中に急に使えなくなることなど、あらゆるトラブルが予想されます。未然に防ぐためには、巻き方も意識して電子機器の周辺整理を行ってみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した巻き方のひとつをマスターすれば、断線リスクが減らせるかもしれません。
ぜひ一度、ご家庭や職場などで試してみてください。