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光ファイバーとは?今さら聞けない基本を分かりやすく解説

インターネット回線は長らくDSL方式が主流でしたが、現在は光ファイバーを利用したFTTH(光ファイバー回線)が圧倒的多数を占めています。2017年度末の時点でおよそ3,030万契約[注1]を突破している光ファイバー回線ですが、そもそも光ファイバーとは何か、どんなメリットがあるのか、工事に必要なものはなにかなど、基本的なことを知らない方も少なくありません。そこで今回は、今さら聞けない光ファイバーの基本をわかりやすく解説します。

[注1]総務省:電気通信サービスの提供状況・利用状況

そもそも光ファイバーとは?

光ファイバーとは、透過率の高い石英ガラスやプラスチックなどで作られた光の伝送路のことです。1本1本は非常に細い繊維状で、光ファイバーを複数束ねるとより大容量の光(情報)を通す「光ファイバーケーブル」となり、主にインターネット回線に用いられます。そのため、現在は光ファイバー=光回線の意味合いで使われることが多いようです。

 

光ファイバー回線のしくみ

光ファイバーケーブルを使ったネット通信は、まずWebサイトや動画、音楽などのデータをレーザー光に変換するところから始まります。レーザー光に変換されたデータは光ファイバーを通った後、再びデータに戻されてから、パソコンやスマホ、タブレットなどのデバイスに伝送されます。

光ファイバーを利用するメリット

光ファイバー回線を利用すると、従来の回線に比べて以下のような3つのメリットがあります。

 

  1. 高速通信が可能

従来のDSL方式はデータを電気信号で伝送しているため、速度が遅く、1度に送れるデータも少量です。一方、レーザー光は電気信号に比べて高速&大容量伝送できるため、大容量ファイルや動画もスムーズに送受信できます。

具体的な速度は回線業者やプランによって異なりますが、平均1Gbps(1,000Mbps)の高速通信が可能です。ADSLの場合、最大速度は50Mbps程度ですので、単純計算で20倍以上通信速度がアップしたことになります。

 

  1. 伝送損失が少ない

伝送損失とは、信号が回線を流れる過程で、外部に散乱したり、ケーブルに含まれる不純物によって吸収されたりして減衰してしまう現象のことです。ADSLは伝送損失が高いため、NTT局舎からの距離が遠いほど通信が不安定になり、断続的な切断や遅延、画質・音質の低下などに悩まされる方も少なくありませんでした。

一方、光ファイバーは伝送損失が少ない回線なので、速度の低下や画質・音質の低下が起こりにくく、安定して高品質な伝送を実現しています。

 

  1. IP電話や光電話の併用で料金が安くなる

ADSLは電話回線を利用して電気通信を行うため、電話とネット回線は切っても切れない関係でした。一方、光ファイバー回線は光ファイバーケーブルを引き込んで接続するため、電話回線は必要ありません。

光ファイバーによるIP電話や光電話を契約すれば、これまでどおり電話サービスを利用できるため、固定電話を解約することも可能です。固定電話の月額基本料は1,500~1,800円程度であるのに対し、IP電話や光電話の月額基本料は無料~500円程度とリーズナブルなので差額を節約できます。

なお、ADSLには固定電話回線なしで利用できるタイプもありますが、別途ADSL専用の回線を引く工事を行わなければならないため、同じ工事費をかけるのなら、光ファイバー回線を引いたほうが費用対効果は高いでしょう。

光ファイバーの工事に必要なもの

光ファイバー回線を利用するには、回線事業者と契約したうえで、別途光ファイバー回線の引き込み工事を行う必要があります。大まかな流れとしては、まず外にある電線から部屋の外壁まで光ファイバーケーブルを引き込み、さらに電話用の配管やエアコン用のパイプなどを通して室内に繋げます。

室内に引き込んだ光ファイバーケーブルと、データを光信号に変換するONU(光回線の終端装置)を接続すれば、光ファイバー回線の引き込み工事は完了です。マンションの場合、光ファイバーケーブルはマンション内の共有スペースに引き込んだ後、個々の部屋に接続するのが一般的です。

光対応マンションの場合、すでに共有スペースに光ファイバーケーブルが引き込まれているため、引き込み工事では共有スペースから自分の部屋にケーブルを引き込むだけで済みます。

 

光ファイバー回線の引き込み工事に必要な準備

光ファイバー回線の引き込み工事が行われる前に、準備しておきたいことがいくつかあります。

1つ目は、接続機器の設置場所を決めておくことです。ONUやルーターには電源が必要ですので、コンセント付近に設置するのが理想です。

2つ目は、パソコンやスマホと接続するためのアイテムや機器を用意することです。有線LANで接続する場合はパソコンと接続機器を繋ぐLANケーブルを。無線LANで接続する場合は無線LANルーターをそれぞれ用意しましょう。

さらに光回線未対応の賃貸住宅にお住まいの場合、オーナーや管理会社に対し、引き込み工事の許可を取っておく必要があります。引き込み工事では、外壁に器具を取り付けたり、場合によっては穴を開けたりすることがありますので、後のトラブルを避けるためにも、必ず事前に承諾を得ておきましょう。

 

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光ファイバー回線は現代のネット回線の主流であり、全体のインターネット回線契約数のおよそ8割を占めています。光ファイバー回線の需要増加にともない、ADSLの新規契約を終了する業者も増えてきていますので、これからインターネット回線を利用するのであれば、光ファイバーの基礎知識を学び、スムーズな開設を目指しましょう。