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LANの同軸ケーブルって何?構造や選び方をご紹介!

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

同軸ケーブルとは、高周波の電気信号を送信する際に使用されるケーブルの一つです。同軸ケーブルといっても種類は多数あり、使用目的によって使い分ける必要があります。

しかし、同軸ケーブルの選び方を知らないという方も多いでしょう。

そこで本記事では、LANの同軸ケーブルの構造や選び方について解説します。同軸ケーブルについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

LANの同軸ケーブルとは

ここでは、LANの同軸ケーブルの概要について解説していきます。

LANの同軸ケーブルって何?

LANの同軸ケーブルとは、高周波の電気信号を送信する銅線を管状のシールドで囲み、その周囲をさらに管状のシールドで取り囲んだ太くて丸い形状の通信ケーブルを指します。

同軸ケーブルは、以下のような特徴を持っています。

 

  • ・耐久性に優れている
  • ・簡単に設置できる
  • ・柔軟性がある

LANの同軸ケーブルの構造

同軸ケーブルは同心円を何層にも重ねたように見える断面が特徴的です。軸である銅線が、ポリエチレンなどでできた絶縁体や塩化ビニルの被膜、アルミ箔、メッシュ状の銅線であるシールドなどで囲まれています。

絶縁体やシールドの材質、層の数に違いがあり、種類が豊富です。

材質や層の数によって特徴も異なるため、用途によって使い分ける必要があります。

LANの同軸ケーブルの種類

同軸ケーブルの種類は大きく分けて「C型」と「D型」の2種類があり、用途によって使い分けなければなりません。

C型はアンテナケーブルなどに用いられており、D型は無線などの通信に用いられています。

 

LANの同軸ケーブルの選び方

LANの同軸ケーブルの選び方は、以下の通りです。

 

  • ・接続機器に対応しているか
  • ・層の多さ
  • ・太さと長さ

 

それぞれの選び方について解説していきます。

接続機器に対応しているか

電波を送る際に問題が起きることがあるため、接続機器に対応した特性のインピーダンスの同軸ケーブルを選ぶ必要があります。

インピーダンスとは、交流回路における電波の流れにくさを表す数値です。

無線通信に使用される50Ωとテレビ機器の接続に使用される75Ωの2種類が主に使用されています。

接続機器のインピーダンスを確認し、同じ同軸ケーブルを使用しましょう。

層の多さ

同軸ケーブルは、内部導体、絶縁体、外部導体、保護被膜からなる4層のものが一般的です。

しかし、外部導体の層が増えた5層のものや6層のものもあります。

層が多ければ多いほど、外部のノイズから中心軸が守られるため、ノイズが少なくなるのが特徴です。

高周波帯を受信する場合には、絶縁体の材質を良くするだけでなく、層を多くして外部からのノイズの影響を減らすのが良いでしょう。

太さと長さ

同軸ケーブルの太さや長さは豊富にあります。

太いケーブルは外側の保護層が厚く、ケーブルを通るときの電波の弱まりを防ぐことができますが、曲げにくく扱いが難しいのがデメリットです。

細いケーブルは柔軟性があり、扱いやすい一方で、電波がケーブルを通るときに弱まってしまう傾向があります。

また、太い同軸ケーブルは使用したくても、設置する場所によっては太すぎて入らない場合も多いです。

例えば、一戸建てのアンテナからコンセントを接続したい場合や、部屋間の接続をしたい場合には、太さ「5C」の10〜20m程度の長さの同軸ケーブルを選ぶと良いでしょう。

このように、太さや長さによるメリット、デメリットが生じるため、機器をつなぐ距離に応じて使い分けることが重要です。

 

その他のLANケーブルについて     

ここでは、LANの同軸ケーブル以外のLANケーブルの種類について解説します。

TPケーブル

TPケーブルとはツイストペアケーブルのことを指し、芯線を2本対でねじり合わせて1ペアにしたケーブルです。

芯線を2本対にすることで、ノイズの影響を受けにくくなるため、電話線によく用いられていました。現在はイーサネットLANケーブルに用いられることが多くなっています。

TPケーブルは、「STPケーブル」「UTPケーブル」の2種類に分類できます。

STPケーブルは銅線をアルミ箔などでシールドされたTPケーブル、UTPケーブルはシールドされていないTPケーブルです。

STPケーブルはUTPケーブルよりもノイズの影響を受けませんが、値段が高い傾向にあります。

どのような目的で使用するか、何を重視するかによって、選択しましょう。

光ケーブル

光ケーブルとは、デジタルデータを光信号に変換してデータを送受信する通信ケーブルです。

インターネットやブロードバンド、ネットワークなど、さまざまな用途で一般的に使用されており、光ケーブルを使用するには、住宅付近にある電柱から光回線を引き込む必要があります。

ただし、ローカルエリアネットワークで使用されるケーブルは、すべてLANケーブルです。

 

まとめ

同軸ケーブルは、高周波の電波を送受信するのに使用するケーブルの一つです。

軸となる銅線をシールドで囲っているため、断面は何層にも重なっているように見えます。

同軸ケーブルには種類がたくさんあり、接続機器への対応の可否や層の多さ、太さや長さによって使い分けなければなりません。

同軸ケーブルを使用する際には、用途や設置場所に合わせて選びましょう。

パンドウイットは、一体成形の結束バンドを世界で初めて開発した会社です。

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同軸ケーブルの活用を検討している方は、ぜひパンドウイットの商品をご利用ください。

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