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頑丈な結束バンドとは? 耐久性の高い素材を紹介

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

頑丈な結束バンドとは? 耐久性の高い素材を紹介

結束バンドは、簡単な仕組みであるため誰にでも簡単に使えるアイテムです。しかし、結束バンドの素材には多数の種類が存在し、耐候性・耐熱性・耐薬品性・ループ引張強度などに差があります。使用する場所や環境に合わせた素材を選ぶことで、結束バンドの劣化速度が抑えられ、再施工を回避できるだけではなく、突然の断線による結束物の落下予防につながります。

そこで今回の記事では、耐久性の高い結束バンドの素材について紹介します。

 

頑丈な結束バンドとは

頑丈な結束バンドとは、しっかりと強力に結束できることや、耐久性があり劣化速度が遅いことをいいます。

ここでは、しっかりと結束できる結束バンドの頑丈さを示す引張強度と、結束バンドの特性について紹介します。

高い引張強度がある

結束バンドの引張強度には、ループ引張強度と、単純引張強度の2種類があります。

 

ループ引張強度

ループ引張強度は、ループさせた結束バンドの内から外に向かって力を加え、断線した数値がループ引張強度です。

結束バンドを温度49度、湿度20パーセントの環境に24時間放置してから結束バンドをループ状になるようマンドレルに設置します。

 

単純引張強度

単純引張強度は、結束バンドをループさせずに両端から外に向けて力を加え、断線した数値が単純引張強度です。

加えられた力は、結束バンド上の一点に集中するため、ループ引張強度よりも断線しやすい傾向があります。

結束バンドの特性がある

結束バンドをより長持ちさせるためには、使う場所や環境に合った素材を選びましょう。

例えば、屋外で使用する際には、紫外線や温度、雨や雪に晒されることになります。

耐性のない結束バンドを使用すると長持ちしないだけではなく、しっかりと結束できずに思わぬトラブルが起こる可能性があります。

耐性とは、耐候性・耐薬品性・耐熱性・耐湿性などです。

一般的な資材であるナイロン6.6の場合、耐候性のないナイロン6.6を屋外使用した際の予測寿命は1年から2年ですが、耐候性のあるナイロン6.6は、7年から9年です。

 

結束バンドを使うシーンごとのおすすめ素材

結束バンドは、用途に合う素材を選ぶと一言でいっても、実際にどのような素材を選んだら迷うことがあります。

そこで、ここからは結束バンドを使うシーンごとのおすすめ素材を紹介します。

屋内で使用する

デスク周りや家具の後ろなど、直射日光が当たらない場所で使用する際には、特に耐性のある素材を使用しなくても問題はありません。

例えば、パソコンやプリンタなどのケーブル類をまとめたり、家電の余ったケーブルをまとめたり、ケーブル類を固定するなどです。

そのため、屋内での使用には、安価で一般的なナイロン製をおすすめします。

ただし、窓側や時間によっては日が差す場所で使用する際には、カーボンブラックが配合されている耐候性のナイロン製がおすすめです。

カーボンブラックとは、耐候性に優れている安定剤のことをいい、配合されている結束バンドは黒色です。

屋外で使用する

太陽光が当たり、紫外線の影響を受ける場所で使用する際には、耐候性のある素材を選びます。

使用するシーンは、ガーデニングや屋外用ケーブルの固定、鳥よけネットの固定などです。

屋外での結束バンドは、耐候性ナイロン製やテフゼル、ステンレス製をおすすめします。

耐候性のナイロン製には、耐候性ナイロン6.6の他にも耐候性ナイロン12があり、屋外使用での予測寿命が12年から15年と長持ちします。

台所や洗面台で使用する

台所や洗面台、脱衣所などの水分や洗剤などの多い場所で使用する際には、耐湿性や耐薬品性のある素材を選びます。

例えば、ワイヤーネットやワイヤーラックの固定や、タオルやコップの釣り下げ収納などです。

そのため、台所や洗面台などでの使用には、耐湿性と耐薬品性に優れているポリプロピレン製やテフゼルをおすすめします。

耐候性ポリプロピレンやテフゼルは耐候性や耐熱性にも優れているため、日の当たる窓の近くでの使用が可能です。

DIYで使用する

結束バンドは、アイデア次第でさまざまなアイテムが作成できるため、屋内にも屋外でも使用可能な素材を選びましょう。

そのため、耐候性ナイロン製やテフゼル、バイクや車のメンテナンスや応急処置に使用する際には、耐候性ポリプロピレン製やステンレスをおすすめします。

しっかりと固定したい箇所は、たすき掛けや2本を十字に結束すると補強可能です。

また、屋外で使用するつもりがない場合にも、耐候性のある結束バンドは予測寿命が長いため、おすすめです。

 

結束バンドが劣化する原因

結束バンドが劣化する原因には、紫外線以外にも、荷重や振動、湿度などがあります。

また、積雪地方では凍結防止剤や融雪剤が散布されるため、耐薬品性が重要です。

紫外線による劣化

太陽光に晒され続けた結束バンドは、紫外線の影響で分子構造が破壊され、ひび割れや変色などの劣化が進みます。

化学薬品による劣化

酸性やアルカリ性、塩類などの化学薬品に触れると、結束バンドが浸食されたり溶解されたりして劣化が進みます。

湿度による劣化

雨や雪、空気中の水分を吸収した結束バンド、または乾燥した結束バンドは、加水分解の影響から引張強度が低下して劣化が進みます。

荷重による劣化

結束物の重量が重くなれば、その分結束バンドにかかる負荷が大きくなり、劣化が進みます。

振動による劣化

洗濯機やバイクなど、振動の大きな箇所で使用し続けた結束バンドは、ひび割れしやすくなり劣化が進みます。

 

まとめ

頑丈な結束バンドとは、強力に結束できることや、耐性があり劣化速度が遅いことをいいます。

耐性にはさまざまな種類があり、結束バンドを使用する環境や場所によって適切な素材を選ぶと劣化速度が抑えられ、長持ちします。

ただし、劣化をしない訳ではないため定期的に点検し、断線する前に取りかえましょう。

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