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光ファイバーケーブル研磨とは?研磨の種類と必要な理由

光ファイバーケーブルによる光の伝達をスムーズに行うためには、接続面に隙間が空かないようにする必要があります。接続面に隙間を空けないように光ファイバーケーブルに行うのに効果的なのが研磨です。光ファイバーケーブルの研磨について詳しくはご存知ない方も多いようです。効果的に光ファイバーケーブルを利用するのなら、研磨は必須です。今回は、光ファイバーケーブルの研磨に関する基本的な知識から、研磨にはどのような種類があるのか、研磨が必要な理由についてお伝えいたします。

光ファイバーケーブルの研磨とは?

光ファイバーケーブルの研磨とは、光ファイバーケーブル同士を接続する際に、先端であるフェルール端面に隙間が生じないように、綺麗に磨いておくことです。

研磨をしている場合とそうでない場合によって、光の伝達スピードや効率が格段に変わります。そのため、光ファイバーケーブルを接続する際には研磨は欠かすことができません。

光ファイバーケーブル研磨の種類

光ファイバーケーブルの研磨にはさまざまな種類があります。研磨の方法によって、伝達する光の反射率が異なるため、注意が必要です。ここでは詳しい光ファイバーケーブルの

研磨の種類と、特徴についてご説明いたします。

 

反射減衰量について

光ファイバーケーブルの研磨の種類について見ていく前に、反射減衰量について把握しておく必要があります。反射減衰量とはリターン・ロスともいい、光の入射波に対する反射波の比率のことです。単位はdBであり、光がすべて反射してしまう全反射の場合には0dBとなり、反射が少ないほど、数字が大きくなっていきます。

つまり、反射減衰量が大きくなればなるほど、反射が少なく、効率的に光の伝達ができているということです。そのため、できるだけ反射減衰量が大きくなる研磨方法を選ぶとよいでしょう。

 

PC研磨

PC研磨は光ファイバーケーブルの光が伝達するコア同士がしっかりと密着するように、フェルール端面を凸球面状に研磨する方法です。フェルール端面はばねを用いて接着します。反射減衰量は25dB以上です。

 

SPC研磨

SPC研磨はPC研磨をした後にさらに研磨を行ったものです。PC研磨よりも反射減衰量が大きくなり、より効率的に光の伝達を行うことができます。反射減衰量は40dB以上です。

 

UPC研磨 

UPC研磨 はSPC研磨と同様にPC研磨をした後にさらに研磨を行ったものです。SPC研磨よりもさらに反射減衰量が向上しています。反射減衰量は50dB以上です。

 

APC研磨 

APC研磨 はフェルール端面を8度の角度で斜め球面状に研磨する方法です。反射光を光ファイバーケーブル外に反射させることで、反射を最小限に抑えています。反射減衰量は60dBであり、最も反射減衰量が大きい研磨方法です。

光ファイバーケーブル研磨が必要な理由

それではなぜ光ファイバーケーブルには研磨が必要なのでしょうか。研磨は光ファイバーケーブルには決して欠かすことのできない要素です。ここでは光ファイバーケーブルに研磨が必要である主な3つの理由をご説明いたします。

 

伝達する光の反射を防ぐため

先ほどから少し話に出てきていますが、光ファイバーケーブルを研磨する1つ目の理由は、伝達する光の反射を防ぐためです。光が反射してしまうと、光が進行してきた方向に逆戻りしてしまいます。そのため、そもそも光の伝達ができないなんてことにもなりかねません。

効率的に光を伝達するためにも、光の反射は最小限に抑えるべきです。光の反射にはフェルール端面の状態が大きく関係してくるため、しっかりと研磨をして最適な状態を作ることで、光の反射を防ぐようにしましょう。

 

角度のずれをなくすため

光ファイバーケーブル同士を接続する際には、先端であるフェルール端面の角度が非常に重要です。フェルール端面の角度にずれが生じていると、接続部での光の伝達効率が大きく低下してしまいます。

光ファイバーケーブル同士を接続する際に、フェルール端面の角度がぴったりと合うように、研磨は必要不可欠なのです。

 

軸を合わせるため

光ファイバーケーブル同士を接続する際には、中心であるコアの軸を合わせる必要があります。軸が少しずれているだけで、伝達するはずの光を大きく損失してしまいます。光を損失してしまっては、光の伝達効率が著しく低下してしまうでしょう。

そのため、フェルール端面を研磨して、接続の準備をしっかりとしておくことで、軸をずらさずに、光ファイバーケーブル同士を接続することができ、無駄なく光の伝達を行うことができます。

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光ファイバーケーブルは研磨して最善の状態を保ちましょう。光ファイバーケーブルは研磨をすることによって、より効率的に光の伝達を行うことができます。また研磨の方法によっても光の伝達の効率は変わってきます。

少しでも効率的に光の伝達をするためにも、使用する場面を考えながら、反射減衰量が大きくなる方法で研磨をしましょう。フェルール端面を最善の状態に保っておくことが重要です。