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LANケーブルはCat(カテゴリ)数値が高いほどいい?Cat7(カテゴリ7)のデメリットとは

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

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LANケーブルを選ぶ際に、なんとなくCat(カテゴリ)の数字が高いほうがいいような気がしますが、カテゴリが高ければ性能がいいとは一概に言えないようです。

大切なのは、インターネット環境にあったケーブルを選びです。今回は、LANケーブルを選ぶ際に参考にできるように、Cat7(カテゴリ7)の特徴やデメリットなどをご紹介します。

LANケーブルのCat(カテゴリ)とは

LANケーブルのCatとは、「TIA/ EIA/ANSI」規格で決められたLANケーブルの性能を示す指標です。「TIA/ EIA/ANSI」規格はアメリカの規格であり、「TIA/ EIAで決められてANSIが承認」したものになります。現在販売されているCatのLANケーブルは「Cat5〜Cat8」まであり、Catの数字が大きいと通信速度も速くなります。

LANケーブルのCat7(カテゴリ7)の特徴

LANケーブルの中でも「Cat7」は最高速度10Gbps、伝送帯域600MHzに対応しています。ノイズの耐性が高く、速度面も優秀なCat7。オンラインゲームなど通信のタイムラグが気になる方におすすめです。

加えて、サーバーの負荷が高くなりがちな業務用との接続に力を発揮してくれます。Cat7はシールド処理が施されているため、電磁波の影響を受けにくい点も特徴のひとつと言えます。そのあたりも、オフィスや工場などで活用されている理由でしょう。

注目したいLANケーブルのスペックとその落とし穴

LANケーブルのスペックが高いほど、性能も高くなります。しかし、利用の環境によってはその良さを活かすことはできません。そのため、LANケーブルのCat(カテゴリ)のどれが一番適しているか悩むところです。

例えば、現在一番通信速度が速い「Cat8」を選んだとしましょう。しかし、回線が10Gbpsより低いと性能は発揮できません。LANケーブルのスペックが高いことで必ず通信速度が上がることは無いので、回線自体のスペックを必ず確認しましょう。

 

伝達速度

伝達速度とは、1秒間にどれだけのデータ量を送受信できるかを表しています。ルータなどの通信速度を確認して、スペックにあったLANケーブルを選びましょう。

Cat(カテゴリ)が大きければ安心なような気がしますが、Cat7に関して言えば一般的なパソコンやルータのコネクタでは形が異なる場合があります。形状が違うとLANケーブルが使用できない場合があるので注意が必要です。

 

伝達帯域

伝送帯域とはLANケーブルが持つ性能のことで、通信の質に大きな影響を与えます。道路が広いと車の通行もしやすいというイメージで、帯域の幅が大きいほど電送データの量が大きくなり、通信が快適になります。ケーブルのCat(カテゴリ)によって伝送出来る量が変わってきます。例えばCat5eであれば100MHz、それに対してCat6aであれば約5倍にあたる500MHzになります。

 

ケーブル種類

「STP」はケーブルの内部にシールド加工が施されていて、ノイズに強いLANケーブルです。基本的にCat7(カテゴリ7)以降はノイズ対策が強化された「STP」ケーブルになります。価格的に「STP」は「UTP」より高くなっており、アースが必須なことが多いです。

次に「UTP」ケーブルですが、シールドで保護されていないのでノイズには少し弱いです。しかし、一般家庭での使用には十分対応できます。

「STP」使用のケーブルもありますが、「Cat5」「5e」「6」までは基本的に「UTP」仕様のケーブルになっています。

 

コネクタ

「コネクタ」と「ケーブル」の違いが、良くわからないという方もいるかもしれません。

簡単に表すと、コネクタはケーブルの先に付いている端子のことです。爪が付いていてモデムなどにカチッとはめ込む部分のことです。基本的にはLANケーブルと一体になっているので同じものと考えてもいいでしょう。

Cat7(カテゴリ7)は「TERA」「ARJ-45」「GG-45」が使用されています。Cat7より下のカテゴリには、この3つのコネクタは使用しません。

LANケーブルカテゴリ以外にネット環境を快適に保つヒント

LANケーブルのCat(カテゴリ)を最適なものにすることは、快適にネットを使うポイントです。

Cat以外にもケーブルの形状なども影響します。電気適特性に優れている「スタンダード」、細くて曲げやすい「スリムタイプ」、隙間に通したりカーペットの下に通しても邪魔にならない「フラットタイプ」があります。「スリムタイプ」と「フラットタイプ」は強度や耐ノイズが劣ります。

通信エラーやタイムラグを減らしたい場合には、「スタンダード」がおすすめです。また、長期間使っていたりして物理的に破損するとネット環境が悪くなることがあります。

LANケーブルのCat7(カテゴリ7)はデメリットを知ったうえで検討しよう

Cat7は「通信速度が早いこと」「ノイズの少なさ」などメリットもありますが、一方で一般家庭の環境では少し不向きかもしれません。一方で通信環境が整っており、オンラインゲームを楽しみたい方やオフィスで使いたい方にはおすすめのです。

家庭用であればCat6が適していることが多いですが、Cat7が最適な場合もあります。通信速度も左右するかもしれないLANケーブル。カテゴリの数字に注目して適度なケーブルを選ぶように検討して下さい。

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