家庭向け配線ダクトは「硬質タイプ」がおすすめ!その理由は?|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

家庭向け配線ダクトは「硬質タイプ」がおすすめ!その理由は?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

配線ダクト

配線の保護や整理整頓に使用する配線ダクト。複数の配線を保護する役割があり、オフィスなどで活用するのが一般的でした。

しかし、ここ近年のインターネットの普及により、家庭向け配線ダクト一般家庭での利用も増えています。配線ダクトには、軟質と硬質の2種類がありますが、一般家庭での使用には「硬質タイプ」が向いているのです。

家庭向けダクトにおすすめの硬質タイプの特徴やメリット、おすすめの理由を解説します。

「硬質タイプ」とは

配線ダクトには、硬質(硬式素材)と軟質(軟式素材)の2種類の素材で作られたものが存在します。

軟質タイプは、シリコン・塩化ビニールが用いられています。

硬質タイプは、主に「強化ABS樹脂」という素材が用いられています。

この強化ABS樹脂は、太陽光・紫外線・温度・湿度など気候変化に耐えうる耐候性や、

衝撃に強い耐衝撃性に優れているのが特徴です。

硬質タイプの強さの素「強化ABS樹脂」とは

強化ABS樹脂は、アクリロニトリル・ブタジエン・ポリスチレンの、3つの素材から成りたちます。

アクリロニトリル(A)とブタジエン(B)を、プラスチック素材のポリスチレン(S)に化学的に結合することにより作られた素材で、それぞれの頭文字をとって「ABS樹脂」と名付けられました。

耐衝撃性を上げるために改良された樹脂となるため、軟質タイプと比べるとさまざまな利点があります。

各素材の特性は下記の通りです。

【素材特性】

・アクリロニトリル(A)…耐熱性・機械的強度など

・ブタジエン(B)…耐衝撃性

・ポリスチレン(S)…光沢性・加工性・安定性

「強化ABS樹脂」がもたらすメリット

硬質タイプの強化ABS樹脂は、以下のようなメリットがあります。

①酸やアルカリに対しての耐薬品性がある

②たわみや曲げに強く、引っ張りにも強い耐衝撃性がある

③70~100℃の温度に強い耐熱性、耐寒性もある

④加工性に優れており、さまざまな加工方法に対応している

⑤表面の光沢性に優れており、塗装なしでも高品質な質感を出せる

耐衝撃性や耐熱性に優れているだけでなく、光沢があり見た目が美しく汎用性が高いため、家電製品にも多く使用されています。

パソコン、プリンター、掃除機、テレビ、おもちゃ用品など、私たちの身の回りのあらゆる製品に利用されています。ホームセンターでも販売されているので、一般家庭でも手に入りやすい素材となっています。

家庭で配線ダクトを推奨する理由

生活を豊かにしてくれる便利な家電製品が増えた分、家の中のコンセント周りの配線の整理整頓に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは一般家庭でも、配線ダクトを取り入れるのがおすすめである理由を紹介します。

 

①ホコリから守り発火を防ぐ

コンセント周りで一番気をつけておきたいのが、トラッキング火災。

トラッキング火災とは、長期間コンセントに差しっぱなしになったプラグとコンセントの間にホコリがたまり、そこに湿気が加わることで放熱し発火に繋がる火災のことをいいます。未然に防ぐため、耐火性のある硬質タイプの配線ダクトを取り入れ、コンセント周りをホコリやゴミから守りましょう。

特に長期間差しっぱなしになる冷蔵庫や洗濯機周りなどに導入するのがおすすめです。

 

②収納することで部屋がスッキリ

家電製品の数と共に増える配線。

複数の配線コードが目立ってしまうと、お部屋のインテリアを損なうことになります。また、足をひっかけて転倒したり、プラグがコンセントから抜けてしまうのを防ぐためにも、複数の配線をひとまとめにできる配線ダクトを利用してみましょう。

 

③子どもやペットが配線に触れないようにできる

ペットを飼っているご家庭や、小さなお子様がいるご家庭では、誤って配線をかじったり、塗れたままの手で配線を触って感電してしまう、などの事故がおこる可能性もあります。

ペットやお子様が配線を触るのを防ぐためにも、万が一に備えて配線ダクトを設置しておくと安心できるでしょう。

硬質タイプの使用時、これだけは注意して!

あらゆる耐性に優れている硬質タイプのABS樹脂ですが、使用する際に注意しておきたい点があります。それは「必ず通気口をあげること」。

電化製品を使用していると、電源コードから熱が発せられます。ダクト内に熱がこもると温度が上がり、最悪の場合、発火に繋がる可能性があるため、必ず通気口を一定間隔で開けることが重要となります。

例えば、1m単位で使うのであれば、10cm間隔で通気口ようの穴を開けて、熱を外に逃すようにしましょう。

まとめ

近年、一般家庭でも使われることが多くなった配線ダクト。ご家庭で使われる際は、耐久性・耐候性・耐熱性など、あらゆる耐性に優れている硬質タイプのABS樹脂素材がおすすめです。

複数の配線をひとまとめにできて部屋がスッキリ整理できるだけでなく、小さいお子様やペットがいるご家庭でのコンセントに関連する事故防止にも大変役立ちます。

強化ABS樹脂素材の配線ダクトは、ネット通販やホームセンターなどで簡単に手に入ります。配線のごちゃつきや、コンセント周りの火災や事故が気になる方は、ぜひ導入を検討してみてください。

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