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結束バンドの耐えられる重さはどのくらい?素材別に解説します

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

耐久性

結束バンドは、日常生活の中でさまざまな箇所に活用できる便利なアイテムです。サイズや素材の種類も豊富ですが、一体どれ程の重さまで耐えられるのでしょうか。

そこで今回は、素材別の強度と耐荷重を保つためのポイント、使用例について紹介します。

結束バンドの強度は強い?

結束バンドの強度は、素材と製品の幅によって異なります。また、結束バンドの寿命は使用状況によって劣化します。原因として挙げられるのは以下の通りです。

・結束の直径

結束の直径が小さくなる程、バンド部分に折れ曲がる力がかかります。厚い結束バンドの場合、小さな直径で使用するとさらに負荷がかかり、寿命が縮まります。

・荷重

結束バンドに荷重がかかると、バンドにストレスがかかります。

・振動

振動が大きな場所で使用すると、バンドの表面にひび割れが発生しやすくなります。

・化学薬品

耐薬品性に弱い結束バンドでは、化学薬品のある場所で使用すると溶けたり強度が弱くなったりします。

・日光

耐候性のない結束バンドでは、カバーを付けないで使用すると、表面がひび割れて劣化しやすくなります。

・湿度

ナイロン66が素材の結束バンドは、乾燥する程脆くなります。また、ナイロンは加水分解が生じるため、高湿度であっても脆くなります。

素材によって耐荷重は違う?

結束バンドは、素材によって耐荷重が異なり、使用状況によって寿命が変わります。ここからは、ナイロン製、ポリプロピレン製、フッ素樹脂性の結束バンドについて紹介します。

 

ナイロン製の結束バンド

結束バンドの素材として最も使用されているものはナイロンです。ナイロンの結束バンドでは、後に付いている数字によって性能が異なります。ループ引張強度は、3.7kgから79.4kgまであります。

ナイロン製の結束バンドの種類には

 

・ナイロン66

・ナイロン46

・ナイロン12

・ナイロン11

などです。

多くの結束バンドがナイロン製である理由は、安価で生産でき、強度も高く万能であるためです。また、ナイロン製は柔軟性にも優れているため、繊細なケーブルを傷付けません。

 

ポリプロピレン製の結束バンド

ナイロン製と同じく強度のあるポリプロピレンは、酸やアルカリなどの化学薬品に強い点が最大の特徴です。耐熱性に優れており、医療器具に使用されることもあります。そのため、薬品を扱う環境で結束バンドを使用する際には、ナイロン製ではなく、ポリプロピレン製を使いましょう。ポリプロピレン製の結束バンドのループ引張強度は、5.0㎏から40.9㎏まであります。

 

フッ素樹脂の結束バンド

フッ素樹脂(テフゼル)は、結束バンドの素材としてよく使用されるナイロン66より高性能です。耐候性、耐熱性、耐薬品性に優れており、特に耐熱性の高い製品が多く、最高使用温度は170℃です。

そのため、高温になる場所で結束バンドを使用する際には、フッ素樹脂性をおすすめします。フッ素樹脂性の結束バンドのループ引張強度は、8.2㎏から54.5㎏まであります。

耐荷重を保つためのポイント

結束バンドの耐荷重を保つには、いくつかのポイントがあります。ここからは、2つのポイントについて詳しく紹介します。

 

使用する場所に合わせて選ぶ

結束バンドを長持ちさせる最大のポイントは、使用環境に合った結束バンドの素材を選ぶことです。

例えば、屋内で振動もない安定した環境で使用する際には安価な結束バンドで問題はありません。

しかし、屋外で使用する際には日光による高温や乾燥、紫外線に晒されるため、耐候性の結束バンドを選びましょう。また、まとめたり固定したりしたい物のサイズに合わせ、バンドにストレスのかからない結束の直径になるように結束バンドを選ぶことも大切です。

 

化学薬品が触れないようにする

多くの結束バンドでは、ナイロンが素材に使用されています。

しかし、ナイロン製の結束バンドには、化学薬品に対する耐性がありません。そのため、アンモニウムや塩化カルシウム、塩化亜鉛などの化学薬品に触れると切れてしまったり、溶けてしまったりします。

化学薬品に触れる可能性が高い屋外やキッチン周りで使用する際には、耐薬品性の高いポリプロピレン製がよいでしょう。

結束バンドの使用例

結束バンドの利用方法は、ガーデニングやDIY、自転車やバイクのメンテナンスなどさまざまです。ここからは、結束バンドの具体的な使用例を紹介します。

 

家具や配線の固定

結束バンドは、ケーブル類をまとめたり、家具や配線を固定したりします。他にもネジや釘、ハンマーなどを使わずに物を固定できるため、DIYも楽しめます。

例えば、ワイヤーネットと結束バンドだけで、ペット用の柵の作製が可能です。ワイヤーネットのサイズを大きくしたり、使用する枚数を増やしたりすれば、簡単にペットの成長に合わせたサイズ変更ができます。

 

庭やガレージで役立つ

耐候性のある結束バンドを使用すれば、プランターの固定や棚の固定ができるため、ガーデニングや庭づくりに最適です。また、耐熱性にも優れた結束バンドは、屋外での使用に適しています。しかし、気が付かないうちに劣化したり、突然切れたりする可能性があります。そのようなトラブルを回避するため、直射日光を避けたり、カバーを付けたりして対策しましょう。

用途に合わせて結束バンドを選びましょう

結束バンドにはさまざまな素材があり、耐熱性や耐候性、耐荷重に違いがあります。また、ナイロン製は強度が高く安価ですが、化学薬品や熱には強くありません。

そのため、薬品を扱う環境ではポリプロピレン製やフッ素樹脂性がおすすめです。

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