通信不良の原因だった!LANケーブルのノイズとは

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

インターネットの速度を安定させるために、無線LANからLANケーブルに変えた方は多くいるのではないでしょうか。

しかし、そんなLANケーブルを利用していても速度が遅いと感じることがあります。それは「ノイズ」が原因である可能性があるのです。

今回は、ノイズとは何か、その対策と原因を紹介します。

そもそも「ノイズ」とは

ノイズとは雑音を意味する英語で、特に電気通信の分野で扱われることが多く、音声では雑音、映像では電波障害による画面の乱れなどをノイズといいます。

「ノイズ」と一口にいってもその種類はさまざまで、落雷や静電気などから発生する「自然ノイズ」と、産業機器や蛍光灯、通信機器など意図的に電磁波を発生させている「人工ノイズ」の2種類があります。

今回は家庭やオフィスでも発生しやすい「人工ノイズ」についてご紹介します。

 

LANケーブルの「ノイズ」とは

ネットワーク環境や配電盤など、多くの配線ではコンパクトにまとめられ、狭いスペースの内にケーブルや機器が高密度に密集して配置されています。

コンパクトにまとまった配線を実現するためには、可能な限りケーブルや機器が小さなスペース内に治まっている方が好ましいといえますが、まとめることだけを意識するのではなく「ノイズ」による悪影響も留意しましょう。

配線における「ノイズ」は電気ノイズであり、内部・外部から電気的な悪影響を与える要素を指します。

 

ノイズによる影響

LANケーブルは、相互のデータを通信するためにはかかせない、架け橋のような重要な存在です。

ノイズの悪影響を受けたLANケーブルは、電圧が上昇して性能が低下します。環境によってはケーブルのパフォーマンスが低下し、性能を十分に発揮できない場合もありますので、とくに業務用の配線では留意すべき問題です。

 

ノイズが発生する「クロストーク」とは

ノイズが発生する主な原因の「クロストーク」とは、隣り合うケーブル同士がお互いを干渉しあうことでノイズが発生する現象のことです。

家電品のケーブルとLANケーブルが隣り合っていたり近くにあったりするとき、家電品のケーブルから発生したノイズ(電磁波)がLANケーブルに伝わります。LANケーブルに伝わったノイズが電流となることで通信速度が遅くなったり、通信が不安定になったりするのです。

さらに、隣り合ったLANケーブル同士がお互いに干渉して「エイリアンクロストーク」といわれる現象が発生することもありますので、LANケーブルの扱い方には十分注意しましょう。

そんな「ノイズ」の悪影響を防ぐ方法とは

 

配線レイアウトの工夫

レイアウトをする際、いくつかの工夫を取り入れることによって、省スペースでありつつもノイズの悪影響が少ない配線レイアウトが実現可能です。

ノイズの発生源とケーブルとの距離は、ノイズによる悪影響を大きく変える要素ですので、発生源と影響を受けるケーブルを離すだけでもノイズを低減させることができます。構造上の問題で間隔をあけることが難しい場合には、ノイズの発生源とケーブルの距離をあけた場合と同等の効果を得られる、シールド処理が施された配線ダクトを使用します。シールド機能のある素材を使用すれば、距離を意識せずにノイズ影響の少ない配線レイアウトの実現が可能となるのです。

また、機器のハウジングは軽量化や廉価化によってプラスチック化が進み、電磁波を漏えいしやすい構造となっていますので、多くのノイズ要因を考慮したレイアウトや配線などのノイズ対策が必要となります。

 

ノイズ対策がされているLANケーブルの使用

LANケーブルの、ノイズによる悪影響を避けるためにできる対策の1つが、ノイズ対策が施されたLANケーブルを使用することです。

ノイズが発生しやすい場所にLANケーブルを設置しなければならないのであれば、シールドのないケーブルを使用するよりも「シールドケーブル」を使用する方がより簡単にノイズを避けることができます。シールドケーブルとは、導線を金属製の箔や組み紐などで覆って外部からの電磁ノイズの干渉を防いだり、導線間相互の干渉を低減させたりと、配線を保護する役目があるLANケーブルのことをいいます。

また、ノイズに強い処理が施された配線ダクトを使用すると、ノイズ発生源とケーブルとの間に離した場合と同じ効果を得ることができるのです。忙しいオフィスや工場などのノイズの影響を受けやすい環境の中で配線する場合には、ノイズ対策されたLANケーブルを使用することで、安定した業務を行えるでしょう。

工夫が大切!ノイズが少ないネット環境へ

ノイズの影響によって、配線のパフォーマンスは大きく変わります。LANケーブルの配線では、他のケーブルからのノイズを完全に防ぐことはできませんが、さまざまな工夫によりノイズが少なく、安定した快適な環境の実現は可能です。

ノイズ発生源とケーブルとの距離をあけてレイアウトでのノイズ対策や、ノイズ対策が施されたシールドケーブルを使用するなどして、快適なインターネット環境を整えましょう。