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ケーブルのノイズ対策に使える製品の紹介

インターネットを利用したモバイル機器の普及が急速に進むにつれて、ノイズ問題が大きな課題として取りざたされるようになりました。電子機器に対してノイズが加わると、電子回路に不要な電流が誘導され、誤動作を引き起こしたり、通信品質を下げる原因になったりします。

場合によってはノイズのせいで電子機器が故障・破壊されるケースもありますので、電子機器を使用する際はノイズ対策を行うことが大切です。今回はケーブルのノイズ対策に使える製品やノイズの原因についてわかりやすく説明します。

ケーブルのノイズ対策に役立つアイテム

ケーブルのノイズ対策に使えるアイテムは複数あり、それぞれ特徴が異なります。ここではケーブルのノイズ対策に役立つ主なアイテムを6つ紹介します。

(1)シールドケーブルカバー

通信ケーブルの導線を覆うことができる金属箔のカバーです。金属箔が外部で発生した電磁波による影響を防いでくれるため、ノイズを防止・低減することができます。簡単に脱着できるため、導線がむき出しになっているケーブルに対する後付けノイズ対策に重宝します。なお、通信ケーブルにはあらかじめ金属箔や組紐で導線を覆ったシールドケーブルも存在します。

(2)シールドテープ

アルミ箔を使用した金属箔のテープです。ハサミで簡単にカットして使えるうえ、折り曲げも可能なので、ケーブルのサイズや形状に関係なく貼り付けて使用できます。

(3)シールドチューブ

アルミ箔を原材料としたチューブ型のノイズ対策アイテムです。ケーブルをチューブに通すだけなので、簡単&短時間でノイズ対策できます。シールドテープ同様、ハサミなどで自由にカットし、必要な分だけ使用することが可能です。

(4)フェイライトコア

ワンタッチで好きな場所に装着できるアイテムです。中にケーブルをはさんでフタを閉じるだけのシンプル設計なので、初心者でも簡単に取り付けられます。しっかり装着すればケーブルが斜めになってもずり落ちにくく、好きな場所で固定できます。

(5)ノイズクリップ

ケーブルを筐体に固定できるうえ、ノイズ対策にも役立つクリップです。ノイズ対策だけでなく、配線をすっきりさせたいときに有効です。

(6)シールド配線ダクト

配線をまとめて整理するためのダクトにシールド性能を付加したアイテムです。ノイズクリップ同様、配線をすっきりさせたいときに役立ちます。

ケーブルのノイズを発生させる3つの要因

電流が流れるものはすべてノイズの発生源になる可能性がありますが、代表的なノイズ源は以下3つに分類されます。

(1)信号

電子機器では電気回路を介して信号を送受信し、データのやり取りを行います。伝送する情報が増えるほど電流の周波数も大きくなり、強い電波を放射してノイズが発生しやすい状態になります。

(2)電源

電源はもともと直流や商用周波数の提供のみを行う回路なので、理論的には信号よりノイズの発生源になる確率は低くなります。しかし、現実には元のエネルギーが大きく、強力なノイズが発生しやすいことから、ノイズの発生源になりやすい傾向にあります。

(3)サージ

サージとは、静電気の放電やスイッチの断続など、意図しない過渡的な電圧・電流のことです。サージには微少な静電気サージや、リレー・スイッチの断続によって起こる開閉サージ、自然現象の一種である雷サージなどがあります。

それぞれエネルギーの発生量は異なりますが、最もエネルギーが小さい静電気サージでも、電圧が高いと瞬間的に大きな電流が流れるため、場合によっては電子機器の破壊を引き起こすおそれがあります。

ノイズの空間伝導対策にはノイズシールドの使用がおすすめ

ノイズの伝導には、ケーブルや回路パターンなどを通じて信号と一緒に伝わる「導体伝導」と、空間を飛来して伝わる「空間伝導」の2パターンがあります。ノイズ障害の多くは空間伝導によって伝わるため、ノイズを空中で遮断するノイズシールドが有効です。

ノイズシールドは回路ごとにシールドを施す方法から、部屋全体をシールドで覆う方法(シールドルーム)まで多岐にわたりますが、一般的には回路ごとのノイズシールドで十分な効果を見込めます。ケーブルに金属箔のカバーやテープを施す方法もノイズシールドに該当しますが、複数のケーブルを扱う場合はシールド配線ダクトを使用するのがおすすめです。

シールド配線ダクトでは、ノイズ発生源となるケーブルと、ノイズの影響を受けるケーブルの配線・分離を行うことができ、空間伝導によるノイズの被害を最小限に抑えられます。ノイズの影響で通信品質が低下したり、電子機器に不具合が見られたりする場合は、ノイズシールドを施し、ノイズの空間伝導が起こりにくい環境を整えましょう。

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ケーブルのノイズ対策製品にはアルミ箔を使用しているものが多いため、自宅にあるアルミホイルで代用できるのでは?と思われる方もいらっしゃいます。しかし、アルミホイルを適当に巻いただけでは高い効果は見込めませんし、破れや剥がれが起こりやすいので長持ちさせることはできません。特に電子機器を頻繁に使用される場合は、ノイズ対策の専用製品を購入し、効率的かつスマートな対策を行ったほうがよいでしょう。