データセンターの選び方で重要な3つのポイントとは|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

データセンターの選び方で重要な3つのポイントとは

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

データセンターの選び方で重要な3つのポイントとは

近年、重要な情報を守るためにデータセンターを利用する企業が増えています。データセンターには安全にサーバーの管理や運用をするために、セキュリティ対策・災害対策などが備わっています。

この記事では、データセンターの概要やデータセンターの種類・選び方の重要なポイントについて解説します。データセンターを選ぶ際の参考にしてください。

 

データセンターの概要

データセンターとは、データを安全に管理するための施設で、回線・電源・セキュリティなどの設備が備わっています。ここではデータセンターを選ぶうえで、データセンターの設備や対策として重要なものについて解説します。

データセンターの設備

データセンターを運用する際に、電力供給や空調管理は重要です。万が一、停電が起こり電源の供給が止まってしまった場合に備え、自家発電装置や無停電装置を設置しておく必要があります。自然災害が発生した際、建物やサーバーに被害が出ていなくても、停電によってシステムの稼働が停止してしまう恐れがあるからです。自家発電装置と併せて無停電装置を設置することで、機器の故障や停電発生時でも電源供給が途絶えなくなるため、データセンターを検討する際は設置されているか確認すべきでしょう。

また、サーバーなどのIT機器は、稼働中に熱を多く発するため、故障のリスクが高まります。そのため、温度を適切に保てる空調システムが整っているかは重要です。

災害対策

地震などの自然災害が多い日本では、企業の重要なデータを守るため地震に強いデータセンターを選択する必要があります。耐震構造は免震構造と耐震構造の2種類に分けられます。

免震構造は、地面と建物の間に免震装置を設置し、建物の揺れを軽減させる構造です。主にサーバー本体の被害を最小限に抑えられたり、ラックの揺れや損傷を抑えられたりするメリットがあります。

一方で耐震構造は、頑丈な構造で揺れに耐えるタイプです。建物自体が地震によるエネルギーを吸収し、軽減させられます。また、火災発生時の火災対策も必要です。万が一、火災が発生した際、サーバーや人体に影響の少ない窒素ガスなどの消火設備が備わっているか確認しましょう。

セキュリティ対策

データセンターには企業の重要なデータが保管されています。よって重要な情報を守るために、データセンターのセキュリティ対策は非常に重要です。セキュリティ対策は物理セキュリティと情報セキュリティの2つに分けられます。

物理セキュリティは、外部からの侵入のような物理的脅威から資産を守るための対策です。主に入室確認・監視カメラの設置・24時間の警備体制が備わっています。一方で情報セキュリティは、通信の暗号化・ネットワークの24時間監視体制が備わっていることが求められます。

 

データセンターの種類

データセンターの種類は、ハウジングとホスティングの2つに分けられます。ここでは、それぞれどのようなサービスなのか解説します。

ハウジング

ハウジングとは自社のサーバーをデータセンター内に設置して、通信回線・電源・空調などを利用するサービスです。メリットとしては新しくサーバーを導入する必要がないため、レンタルスペースのような感覚で運用が行えます。したがって、初期費用を抑えられるのがメリットです。また、サーバーの所有権が自社のものであるため幅広いカスタマイズが行えます。

ホスティング

ホスティングとは、データセンターが提供するサーバーや回線を新たに契約して利用する方法です。メリットとしてはデータセンターが提供するサーバーを利用してすぐに始められるため、維持管理コストを抑えられます。また、提供されるサーバーを利用するため、自社で機器を用意する必要がありません。そのため、初期費用を抑えられるのもメリットの1つです。

 

データセンターの選び方3つの重要なポイント

データセンターは企業の重要な情報を保管する場所なので、慎重に選ぶ必要があります。ここでは、データセンターを選ぶ際に確認すべき重要なポイントを3つに分けて解説します。

➀ラックの電源容量

自社でサーバーを所有していると、サーバーの増設や移行をすることがあります。ラックに空きスペースがなければ、他のデータセンターを利用しなければいけない場合もあるため、事前に確認が必要です。また、ラックの電源容量は1基ごとに設定されているため、電源容量が小さいと複数のラックを契約しなければならないかもしれません。電源容量の大きなラックを選ぶことでラック数の節約に繋がるので、ラックの電源容量を確認したうえで選びましょう。

➁耐災害性

自然災害の発生が多い日本では、災害対策は重要視すべき項目の1つです。中でも地震の発生が多い日本ではデータセンター選定において、耐震性や免震性が重要視されます。また、データファシリティスタンダードはデータセンターを選ぶうえで、データセンターの安全性を示す判断基準となります。データファシリティスタンダードとは日本独自の安全性を示す評価基準のことです。ティア1から4までのランクに分けられており、ランクが上がるほど優れた防災設備が備えられています。

③物理的なセキュリティ対策

ネットワーク経由でのセキュリティ上での脅威だけではなく、物理的な脅威から厳重に守らなければなりません。データセンターには膨大なデータが保管されています。機器の破損や盗難などの物理的な脅威から、大切な情報を守るためのセキュリティ対策が重要です。データセンターでは物理的なアクセスコントロールで、事前申告制度・指紋認証などの生体認証システムが取り入れられているケースが多いです。データセンターを選ぶ際は、入館の際のチェックの厳しさや監視カメラの有無などを確認しましょう。

 

まとめ

データセンターでは企業の重要なデータを保管する施設なため、設備や災害対策・セキュリティ対策を行う必要があります。選び方のポイントとして、ラックの電源容量・耐災害性・物理的なセキュリティ対策などを考慮すべきでしょう。今回紹介した3つのポイントを考慮したうえで、自社にとって最適なデータセンターの導入を検討しましょう。

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