データセンターに設置するラックの種類や選定ポイント|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

データセンターに設置するラックの種類や選定ポイント

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

データセンターに設置するラック

サーバーラックは、重要な情報が保存されているサーバーや通信機器を保護するために使用されます。データセンターにサーバーラックを設置する際は、目的にあったタイプとサイズのラックを選定する必要があります。この記事では、データセンターにサーバーラックを設置する際の選定のポイントや、サーバーラックの種類について解説します。自社の目的にあったサーバーラックを選定する際、参考にしてください。

サーバーラックとは

サーバーラックとは、データセンター内のサーバーを衝撃や落下による破損や熱による機能障害から保護する目的で使用されるものです。サーバーラックを使うことで、サーバーを保護できるだけでなく、限られたスペースを効率良く使用することができます。

 

サーバーラックの種類

サーバーは、その形状からタワー型・ラックマウント型・ブレード型の3種類に分類されます。サーバーラックは、サーバーの種類によって選ぶ種類が異なります。

ラックマウント型

ラックマウント型のサーバーを格納する場合は、19インチサーバーラックを使用します。

19インチサーバーラックは複数のサーバーをまとめて設置できるので、運用や保守管理が容易にできることから、中規模から大規模なデータセンターに適しています。

タワー型

タワー型は、単体で使用されることが多いサーバーラックです。オフィスの一角やデスクの下などのスペースがあまりない場所でも設置できます。専用のサーバールームやデータセンターが無くても、サーバーをラックに入れて設置することが可能です。比較的小規模な環境で利用される傾向があります。

ブレード型

ブレード型は、CPUやメモリ、ハードディスク、その他部品が細長い小型の筐体に格納されています。ラックマウント型やタワー型のサーバーラックと比較してサイズが小さいため、限られたスペースに大量のサーバーを格納できることから大規模なデータセンターで使用されています。

 

サーバーラックのおすすめ3サイズ

ラックマウント型のサーバーを収納する19インチサーバーラックは、大型・中型・小型の3つのサイズが販売されています。サイズによってメリットが違うため、19インチサーバーラックを選ぶ際は収納したいサーバーのサイズと目的にあったものを選びましょう。

大型タイプ

高さが1,750mm~2,080mm程度のラック。

収納力が高いため、サーバー本体やUPSなどの機器を複数台収納することができます。サーバーの数が多く、モニターも一緒にラック内に入れたい場合は大型タイプが最適でしょう。

中型タイプ

高さが1,000mm~1,600mm程度のラック。

サーバー本体に加えて、UPS・LANハブなどの他周辺機器をひとつのラックに収納したい場合は、中型タイプがおすすめです。

小型タイプ

高さ525mm~580mm程度のラック。

サーバー1台・NAS・LANハブ・監視カメラの録画機などをひとつのラックに収納したい場合には、小型タイプがおすすめです。

 

サーバーラック選定でチェックしたい3つのポイント

すべてのサーバーに適応するサーバーラックはありません。サーバーラックを設置する場合は、サーバーラックの設置環境を把握したうえで選ぶことが大切です。サーバーラックを選ぶ際、おさえておくべき3つのポイントがあります。

格納したいサーバーとサイズが合っているか

19インチサーバーは、その名のとおり横幅が19インチ(482.6mm)と定められています。これはJIS規格によって、サーバーの横幅のサイズが規定されているからです。しかし、19インチサーバーには、奥行きの規格はありません。各社が販売しているサーバーの奥行きは一律ではなく、様々なサイズとなっているため19インチサーバーラックを選ぶ際は注意が必要です。

収納量と設置スペースのバランス

サーバーラックはサイズによって収納量が異なるため、サーバーラックを選ぶ際、何をどれくらい収納するかまで想定して選ぶことが大切です。適切なサイズのサーバーラックを選ぶことは、設置スペースの省スペース化と高効率化につながります。

耐震性能

サーバーラックは衝撃や落下による破損のリスクを軽減することができますが、地震などの大きな揺れや衝撃をすべて吸収できるほど、耐震性は強化されていません。そのため、ベルトや金具などでしっかりと固定することが重要です。

 

まとめ

重要な情報が保存されているサーバーを保護するために使用するサーバーラックは、サーバーの数量や奥行きに合ったサイズのものを選びましょう。適切なサーバーラックを選ぶことは、データセンターの省スペース化にもつながります。

今回は、サーバーラックを選ぶ際に確認すべきポイントを3つ紹介しました。

 

・格納したいサーバーとサイズが合っているか

・収納量と設置スペースのバランス

・耐震性能

紹介したポイントを踏まえ、自社の目的にあったものを選んでください。

👉インフラから考えるデータセンター
📒製品カタログはこちら

製品の購入に関するお問い合わせはこちら
「インフラから考えるデータセンター」関連記事
よく読まれている記事
  • Information