More Meaningful Connections

なるほど・ザ・LANケーブリング #4
UTPケーブルとSTPケーブルの違い


一部のネットワーク環境においては、ノイズが通信に悪影響を与える可能性がありま
す。そうした環境で活躍しているのが「STPケーブル」です。また、一般的には
「UTPケーブル」が広く普及しています。こちらでは、「UTPケーブル」と「STP
ケーブル」の違いについてお伝えします。
UTPケーブルとSTPケーブルの違い<

「UTPケーブルの特徴


「UTP」は「Unshielded Twisted Pair」の略です。「UTPケーブル」とは「シール
ド処理が施されていない、ペアの撚りケーブル」を指します。一般的なLANケーブ
ルはこのUTPケーブルを意味しており、家庭やオフィスなど多くの環境で使用され
ています。

「シールド処理」とは、簡単に言えば外部ノイズを遮断するための処理です。シール
ド処理を実施することで、外部ノイズに対する耐性が強くなり通信速度や通信の安定
性が増します。

多数のネットワーク機器が設置されている一部の環境をのぞき、一般的なネットワー
ク環境ではシールドの有無が問題になるほど大きなノイズによる影響は考えられませ
ん。後述するSTPケーブルよりも安価なため、多くの環境ではUTPケーブルが選択
されます。アース処理を実施する必要がない手軽さもメリットです。

STPケーブルの特徴


「STP」は「Shielded Twisted Pair」の略であり、STPケーブルは「シールド処理
が施されているペアの撚りケーブル」を意味します。シールド処理を実施することに
より、電磁波やノイズへの高い耐性を実現しています。

一方で、外部ノイズによってシールドにたまる電機はさらなるノイズの発生源となり
ます。そのため、STPケーブルではネットワーク機器にアース処理をして、電気を逃
がす必要があります。アース処理ができない場面でSTPケーブルを用いると、たま
った電気がノイズの発生源となり、通信に悪影響が起こり得るでしょう。

家庭用ネットワーク製品でアース処理ができるものはごくわずかです。そのため、一
般的なネットワーク環境でSTPケーブルが選ばれることはあまりありません。ま
た、上述したように特殊な環境をのぞけば、外部ノイズが通信に与える悪影響はごく
わずかです。

反対に工場やデータセンター、機器が集中しているオフィスや市街地、またADSL環
境などではSTPケーブルが使用されることもあります。

                ***

多くのネットワーク環境では、UTPケーブルによって問題が生じることはありませ
ん。また、一般的に流通しているLANケーブルの多くはUTPケーブルです。一方
で、ノイズの集中している環境ではSTPケーブルを選ぶメリットもあります。使用
環境に応じて適切なLANケーブルを選びましょう。