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LANケーブルと光ケーブルの違いをわかりやすく解説!

LANケーブルと光ケーブルは両者ともネットワークのデータ送受信に用いられるものですが、その機能性や特徴は大きく異なります。これから新たにネットワークを構築する場合はもちろん、既存のネットワークのバージョンアップを考えている方も、LANケーブルと光ケーブルの違いをよく理解してから適切な選択を行いましょう。今回はLANケーブルと光ケーブルの違いをわかりやすく説明します。

帯域幅やセキュリティに差が出る!LANケーブルと光ケーブルの違い

LANケーブルと光ケーブルはさまざまな点で性能や機能性が異なります。両者を比較したときの主な違いを5つ紹介します。

(1)帯域幅の広さ

データ伝送に使われる最高周波数と最低周波数の差を示す帯域幅は、広ければ広いほど単位時間に送られる情報の量が多くなります。光ケーブルはLANケーブルより帯域幅が広く、最大速度10Gbpsの高速通信で大容量のデータを快適に伝送できます。

(2)信号損失の少なさ

データ伝送は距離が長いほど信号損失のリスクが高くなるといわれています。そのため、金属被膜のない非シールドツイストペアのLANケーブルでは、100mの距離制限が設けられていますが、光ケーブルは伝送中の信号損失が少なく、伝送可能な距離は300m~40kmと長距離におよびます。

(3)セキュリティの強さ

光ケーブルはLANケーブルよりセキュリティ性に優れており、外部からの不正アクセスをブロックできます。

(4)耐久性の高さ

LANケーブルは芯に銅線を使用しているため、耐候性が低く、定期的に交換しないとすぐに劣化してしまいます。一方、光ケーブルは気温の変化や雨風に強いため、長期間の運用が可能です。

(5)拡張性の高さ

光ケーブルは高速かつ大容量のデータを伝送できる仕様になっているため、将来的にオフィスの規模などを拡張しても、現状のまま対応することが可能です。両者を比較してみると分かるとおり、性能・機能性では光ケーブルがLANケーブルを大きく上回っています。

家庭や小規模なオフィスであればLANケーブルでも対応可能ですが、複数の端末を同時にネットに繋げる場合や、オフィスの拡張などを見込んでいる場合は光ケーブルを導入した方が利便性・快適性に満足できるでしょう。

短距離伝送に使われるLANケーブルの基礎知識

LANケーブルとは、構内ネットワーク(LAN)で使用する機器を繋ぐ通信ケーブルのことです。最もポピュラーなのは2本の銅線をより合わせたものを芯に使用するツイストペアケーブルですが、ほかにも4芯、8芯などのケーブルが規格化されています。

LANには「有線LAN」と「無線LAN」の2種類がありますが、LANケーブルを使用するのは有線LANの方で、パソコンとルータorモデムを繋いでデータを電気信号として伝送する仕組みになっています。

かつてはLANケーブルを用いたネットワーク構築が主流でしたが、ノイズや落雷などの災害に弱いこと、長距離だと通信速度が低下しやすいことなど、ネットワークの利用においていくつかのデメリットがあります。

一般家庭や小規模なオフィスではまだLANケーブルを使用しているところもありますが、近年は光ケーブルのコストが低下してきたこともあり、既存のLANケーブルから光ケーブルに切り替えるケースも増えてきています。

長距離伝送に適した光ケーブルの基礎知識

デジタルデータを光信号に変換し、データを伝送するための通信ケーブルです。光信号は光の速度でデータを伝送できるため、外部からのノイズの影響を受けにくく、かつ高速でデータを送受信することが可能です。

光ケーブルの素材はガラス製とプラスチック製のものがあり、前者は伝送損失が小さいため、長距離でもデータの高速伝送を実現できます。ただ、価格が高いことと、物理的な曲げに弱いところがネックです。

一方、プラスチック製の光ケーブルはガラス製に比べて伝送損失が大きいため、長距離伝送には不向きです。ただ、ガラス製に比べて安価なうえ、物理的な曲げに強いので、短距離のデータ伝送に適しています。

そのため、同じ場所に構築されたLANでも、LANケーブルと光ケーブルを用途や目的に合わせて使い分けるケースも多いようです。家庭では安価なプラスチック製の光ケーブルを使用するのが一般的ですが、オフィスや工場などで使用する場合は長距離高速伝送が可能なガラス製の光ケーブルを用いるのが主流です。

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LANケーブルと光ケーブルは性能や特徴に違いがあります。LANケーブルと光ケーブルはどちらもネットワークの構築に使用する通信ケーブルの一種なので、中には混同して覚えている方も多いようです。確かに最近は一般家庭でも光ケーブルを使用するケースが増えており、LANケーブル=光ケーブルと認識されている方が多いのですが、実際はLANケーブルと光ケーブルでは性能に大きな違いがあります。

現在自宅やオフィスでLANケーブルを使用していて、通信速度やセキュリティに不満・不安がある場合は光ケーブルへの切り替えを検討してみるとよいでしょう。