AXテープの概要と主な機能と特長とは?|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

AXテープの概要と主な機能と特長とは?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

AXテープ

インターネットが普及し、近年は高速通信が可能な5Gが広がり始めています。高速通信を安定して受信するためには、LANケーブルの性能が重要です。

また、学校や病院などでは10G/40G 配線ソリューションが重要視され始めており、そこで活躍するのがパンドウイットのAXテープです。

今回は、AXテープの機能や特長、10G/40G 配線ソリューションが重視されている理由について詳しくご紹介します。

AXテープとは

 まずは、AXテープとは何かについて詳しく見ていきましょう。

AXテープとは、パンドウイットが開発したCat6AのLANケーブルの外被の内側に巻かれているテープです。レーザーでブロック状にカットされていることで、隣接したケーブル同士の電気や電磁結合を抑えられるほか、エイリアンクロストークや信号減衰などの効果があります。

シールド保護が施されているSTPケーブルは、これまで施工性や拡張性、コストに課題がありました。しかしAXテープが開発されたことで、これらの課題が改善され、UTPケーブルと同等の取り扱いが可能になりました。

AXテープの主な機能

 AXテープには、ノイズの帯電や漏れ(エイリアンクロストーク)を抑制する効果があります。この機能は、AXテープが薄いアルミ箔のような形状によるもので、静電気などのノイズで通信信号に影響を受けることを防げるためのものです。加えて、軽量で柔軟なため曲げ半径が小さく施工性が高いほか、PSANEXTとPSAACRFの抑制効果に優れているためUTP EMI耐性を維持できる機能などもあります。

AXテープの特長

従来のCat 6A (カテゴリ6A) のLANケーブルの設計には、一般的にエイリアンクロストーク要件から来るサイズの制約があります。一方で不連続性メタルフォイルの保護層を組み込んだパンドウイットの AX テープ設計は、エイリアンクロストーク性能が大幅に向上しており、ケーブルサイズに従来のような制約がありません。

また、AX テープはエイリアンクロストーク要件で最小のケーブルサイズが決まるのではなく、内部導体のワイヤーゲージがケーブル径を決定する主要な要素となります。その結果、低カテゴリのケーブルとほとんどサイズが変わらないまま、従来の UTP より優れたエイリアンクロストーク性能を備えるCat 6AのLAN ケーブルが生まれました。

パンドウイットのAXテープが活躍!10G/40G 配線ソリューションが必要な理由とは

 現在、学校や病院、5Gや様々な場所で10G/40G 配線ソリューションが必要とされています。なぜ学校や病院、5Gなどで10G/40G 配線ソリューションが必要なのでしょうか。

ここからは、場所に合わせて理由を詳しく解説します。

 

1.GIGAスクール構想

学校で必要な理由は、2019年に文部科学省からGIGAスクール構想が発表されたためです。

GIGAスクール構想とは「Global and Innovation Gateway for All」の略で、小中学生を対象に一人一台PCを配布し、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備するプロジェクトのことです。

ICTを基盤とした先端技術を活用することで、生徒それぞれの力を最大限に引き出すだけではなく、教員の力も最大限に引き出す効果が期待されています。このように、学校に高速大容量ネットワークを整備するためには、AXテープが使用されたCat 6AのLAN ケーブルが必要です。

 

2.病院ネットワーク

 さまざまなデータを電子化して取り扱っている病院では、高速かつ止まらないネットワークが求められます。特に病院で取り扱っているデータは医療に関わるため、安全管理や患者の医療情報の漏洩リスクには強固な対策が必須です。そこで活躍するのが、高速かつ大容量でも安定した通信が可能な10G/40G 配線ソリューションというわけです。その際にAXテープが構成されたCat 6A のLANケーブルで接続すると快適に使用できます。

 

3.5Gの登場

 インターネットの普及に伴い、新たに5Gというネットワークが登場しました。

5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、高速大容量・高信頼かつ低遅延通信・多数同時接続という特長があります。5G環境を整えることで、遠隔技術の活用やIoT化の加速、働き方改革の推進などが実現できます。こちらでも10G/40G 配線ソリューションが必要になり、AXテープが構成されたCat 6Aの LANケーブルが活躍します。

 

4.DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させることです。「Transformation(トランスフォーメーション)」は「変換」という意味がありますが、DXでは「変革」という意味です。

デジタル技術の進化に伴い、各業界で新たな製品やサービスが次々と登場しています。その中で従来の権益を保つために必要なのがDXです。これからさらにDXが重要視され拡大していくにつれて、10G/40G 配線ソリューションへの接続が求められると考えられます。

 

5.最新規格のWi-Fi6

 無線通信機器Wi-Fiの最新の規格であるWi-Fi6。Wi-Fi6は従来の規格に比べて高速通信が可能な上、回線の混雑にも強いという特長もあり、複数の機器を同時に接続しても安定した通信が可能です。しかし、Wi-Fi6の最新技術に対応したルーターやスマホ、IoT機器が少ないため、まだまだ普及していないのが現状です。Wi-Fi6の使用が主流になった際に対応できるように、10G/40G 配線ソリューションとAXテープが構成されたCat 6A のLANケーブルを準備をしておきましょう。

まとめ

AXテープは電気や電磁結合を抑えられるほか、エイリアンクロストークや信号減衰などの機能があります。これらの機能は高速通信である5GやWi-Fi6にも必要です。これからさらに広がりを見せる高速通信に対応できるように、今のうちからパンドウイットのAXテープを使用したCat 6A のLANケーブルを準備しましょう。

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